「胎教」と甲状腺ホルモンの深〜い関係とは?
春うらら、「からだ」も「こころ」もリラックスできる季節になりました。
K&M企画室の関 薫です。
今回は、妊娠に関係のあるお話です。
「元気の源・甲状腺を考える会」の会長でもある甲状腺専門医の山内泰介先生に教えていただいたことをまとめました。
胎教とは?
胎教というと、昔は英才教育の一環として考えられていましたが、今はお腹のなかの赤ちゃんが健やかに育つよう、お母さんがリラックスしてよい環境を整えることを指します。
そうすることで、幸せホルモンと呼ばれるドーパミン、オキシトシンが分泌されます。
具体的には、お母さんだけでなくお父さんとともに、赤ちゃんに話しかけたり絵本などを読み聞かせて心の距離を近づける、音楽を聴いて心地よくなる、赤ちゃんの胎動を感じたときお腹を軽くたたいて応えるなどがあります。
甲状腺ホルモンの役割
胎児の成長に甲状腺ホルモンは不可欠ですが、妊娠初期、胎児はホルモンをつくれないので、母体から胎盤を通して供給されています。
そのため母体の甲状腺ホルモンの過不足は胎児に悪影響を及ぼしますが、それだけではなく、お母さんがイライラして焦燥感を覚えたり、あるいはその反対に、やる気がなくなってうつ状態になることもあります。
適切な量の甲状腺ホルモンは、お母さんの心を安定させ、胎教にも大切な役割を果たしているのです。
あるドラマ
ドラマ好きの私は、かつて観た医療ドラマを思い出しました。
患者さん思いの産婦人科医が、裏の顔として、妊婦さんの前でピアノを弾くというシーンです。
放送当時、「このピアノ演奏を聴くとお腹の中の赤ちゃんがよく動く」という視聴者からの声が相次いだそうです。
ショッキングなストーリー
しかし、この連続ドラマのある回のテーマは、バセドウ病による甲状腺クリーゼでした。
バセドウ病とは知らずに妊娠し、それが悪化…。全身の臓器機能不全に陥り、死亡に至ってしまうというものです。
日ごろから注意していれば大丈夫
フィクションなのでこのようなケースは滅多にありませんが、定期的な健診はもちろん、妊娠前に、自主的に甲状腺の検査をしておくことをお勧めします。ブライダルチェック、不妊治療のスクリーニング検査などでも、甲状腺の検査ができます。
妊娠中の動悸・息切れ、暑がり、疲れやすい、情緒不安定などは、バセドウ病にも共通した症状なので、悪化するようであれば主治医に相談するとよいでしょう。
思うに・・・
最後に、山内泰介先生からは、次のような言葉をいただきました。
「心の安定」は妊娠中だけでなく、老若男女、誰にとっても、いつでもどこでも好ましいことです。
幸せを感じ、幸せを振舞って、生きていきたいものです。
