元気の源・甲状腺を考える会とは?
ABOUTおいしいものを食べ、体を動かし、ぐっすり眠る。
このすべてに、甲状腺ホルモンが密接に関わっていることを知っていますか?
私たちの毎日は「元気の源」である甲状腺ホルモンに支えられています。甲状腺は体の中で静かに、でも確実に力を発揮し、日々の元気を与えてくれているのです。
バセドウ病や橋本病など病気の観点からだけでなく、この小さな臓器に日頃から目を向け、より身近に感じてもらいたい。私たちは、そんな願いからこの会をつくりました。
甲状腺のこと、一緒に考えていきましょう。
甲状腺ノート
NOTE BOOKS「元気の源・甲状腺を考える会」のメンバーが日々感じていることから専門的な知識まで、さまざまな角度から甲状腺について語ります。
甲状腺Q&A
Q&A甲状腺関連の病気、女性が圧倒的に多いのはどうして?
橋本病やバセドウ病は、関節リウマチなどと同じく自己免疫疾患のひとつですが、自己免疫疾患全般が女性に多いことはよく知られています。はっきりした理由はわかっていませんが、女性ホルモンと妊娠に関係すると考えられています。
お腹の中の胎児は、半分は母親の遺伝子を受け継いでいますが、もう半分は生物学的には他人である父親の遺伝子。つまり非自己(異物)なので、ヒト本来の免疫機構が働けば、それを排除しようとして流産につながりかねません。
でも、妊娠の後半になると免疫機構が手加減をしてくれ、流産を防止します。このように免疫システムが体内の異物に対し、排除するのではなく受け入れることを「免疫の寛容」といいます。
女性にはこのような精密な機構があるため、免疫システムの支障が起こりやすいのかもしれません。甲状腺に限らず、自己免疫疾患が女性に多い理由はそのあたりにあると考えられます。
甲状腺についてちょっと 心配なことが出てきましたが、健康診断の血液検査には甲状腺が入っていません。なぜですか?
行政や自治体が実施している健康診断では、残念ながら甲状腺の検査は入っていないのが現状です。人間ドックではオプションに入っていることが多いので、40代以降は検査することをおすすめします。
また、40代以降の女性であれば、乳がん・子宮がん検診などとともに婦人科検診にも入っていることが多いので、ぜひ調べてみてください。
甲状腺のトラブルが起きやすい性格や気質があるのですか?
甲状腺ホルモンが正常でなくなった場合、極端に少なすぎると元気がなくうつっぽくなったり、多すぎるとイライラしたりする傾向にあるため、性格や気質がなんとなく関係していると思われがち。
でも、ホルモン異常でその症状が出ているということであり、もともとの性格が関係しているわけではありません。