腸活してるのに疲れが抜けない? それ、甲状腺が関係しているかも!
編集/ライターの蓮見則子です。
なんか最近、体が重い。寝てもスッキリしないし、お腹も張りぎみ…。そんな「なんとなく不調」の日が続くと、「年のせい?」「疲れかな?」と自分をごまかしてしまうこと、ありませんか?
実はそれ、腸と甲状腺(体の中でいちばん空気を読んで働いてくれている二人組)、どちらかがお疲れモードになっているせいかもしれません。
甲状腺と腸って、まさかの仲良し関係!?
甲状腺ホルモンは、体の代謝スイッチをオンにしてエネルギーや体温を調整する“司令塔”。腸は、食べたものを分解し、栄養やホルモンの材料を送り出す“現場リーダー”。
このふたつ、どちらも体のリズムを作る意味では司令塔同士。でも、実は「支え合いの名コンビ」だったことを最近知りました!
研究によれば、「腸内環境が甲状腺ホルモンの働きに影響する可能性がある」とのこと(*1)。
腸内細菌のバランスが乱れると、甲状腺ホルモンの働きも鈍くなりがちなわけです。
逆に、甲状腺ホルモンが低下すれば、腸の動きが鈍って便秘やお腹の張りにつながることも。甲状腺の調子が落ちると、小腸で細菌が過剰に増える「SIBO(シーボ)」という腸トラブルが起こりやすくなるというデータもあります(*2)。
近年は、腸内細菌がつくる成分が甲状腺ホルモンの働きをサポートしていることもわかってきました(*3)。
腸が元気なときほど、甲状腺ホルモンがスムーズに働き、体も心も軽くなる。もちろん甲状腺ホルモンがうまく働いてくれたら、腸も活発に動く。
そんな見えないチームワーク、ぜひ体感してみてください。
腸が整えば、代謝も気分も軽くなる!
腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸やビタミンB群などは、甲状腺ホルモンの代謝にも深く関わっています。
腸内環境が乱れると、体はすぐ省エネモードになりがちですが、逆に腸が元気だと体も気分も前向きに!
納豆や味噌、ヨーグルトなどの発酵食品、海藻やオートミール、ごぼうなどの水溶性食物繊維。こうした「腸が喜ぶ食べもの」を、日常にちょっとプラスするだけでも、体の流れが自然と軽やかになるものです。

研究でも見えてきた、腸と甲状腺のいい関係
甲状腺ホルモンが足りない状態は、体がエネルギーを節約しようとしているサインかもしれません。そのまま放っておくと、心までお疲れモードに…。
そんなときは「無理して頑張る」より、「まず腸をいたわる」ことから始めてみては?
バランスのいい食事を心がけたり、毎日10分だけでも軽く体を動かして腸の流れを助けてあげたり。そんな小さなケアが甲状腺へのエールになり、日々の元気につながっていくのだと思います。
【関連リンク】
*1 Gut-Thyroid Axis: How Does the Microbiota Influence Thyroid Function?(PMC, 2020)
*2 Relationship between hypothyroidism and small intestinal bacterial overgrowth (SIBO)(PubMed/Endocrine Society, 2025)
*3 The relationships between the gut microbiota and its metabolites: thyroid hormone homeostasis and iodothyronine metabolism(PMC, 2022)
*4 Relationship between gut microbiota and thyroid function: a two-sample Mendelian randomization study(Frontiers in Endocrinology, 2023)
