Acco MUKAWA | アッコ ムカワ
管理栄養士アポワンティ・フードディレクター
Profile
管理栄養士(日本)、健康指導学修士(フランス国立リュミエール・リヨン第2大学大学院)。アポワンティ・フードディレクター。専門は甲状腺の栄養指導と予防栄養学。最新の健康科学と複合栄養学に基づき、スタイリッシュな現代食と健康を両立させる食の提案やメニューを開発。特に内分泌疾患に関する食事療法を総合的な臨床栄養学の立場から提唱し、甲状腺疾患の栄養指導に定評。メールによる個人の栄養指導も実施中。著書多数。
私と甲状腺
食事中の栄養素は、甲状腺ホルモンそのものの材料となるだけでなく、甲状腺ホルモンの働きを助ける上でも欠かせません。甲状腺ホルモンは食事から摂取する栄養素を利用して代謝を調整しています。甲状腺ホルモンと栄養素の関係はとても重要です。
私は、これまでさまざまな機会に栄養相談を受けるなかで、もっと多くの方に甲状腺ホルモンと栄養素との関係について知って欲しいと思い、6年ほど前から情報発信を行っています。
甲状腺ホルモンは、私たちの健康や生命活動に欠かせない大切なホルモンです。思わぬ体重の増減や疲労感、肌荒れ、月経不順など、甲状腺ホルモンのバランスが崩れると多くの不調となって現れます。イライラや気分の落ち込み、仕事のパフォーマンスの低下も気がつき難い不調の現れです。
ところが、私たちの周りには甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンを撹乱する「たべもの」がたくさん見受けられます。食事全体のバランスから甲状腺ホルモンに影響することもあります。
甲状腺ホルモンについて知らなければ、原因がどこにあるのか分からず、自己流の解決法に走ってしまうことも少なくありません。さまざまな機会を通じて、皆さまがご自身の甲状腺や食生活について考えるきっかけ作りができればと願っています。