山内 泰介 | TAISUKE YAMAUCHI
甲状腺専門医山内クリニック 顧問
Profile
医療法人山内クリニック顧問。日本甲状腺学会認定専門医。愛媛大学医学部卒業。同大学院終了後、野口病院(大分県別府市)、東京女子医科大学内分泌外科、伊藤病院(東京都渋谷区)で内科・外科を問わず甲状腺の総合診療にあたる。1994年に山内クリニックを埼玉県川口市に開設。2012年には甲状腺診療の医療水準を上げるため、甲状腺専門クリニックとして埼玉県さいたま市(大宮)に移転し、埼玉医科大学総合医療センター(埼玉県川越市)内分泌・糖尿病内科客員准教授を兼任。「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系列)「ザ! 世界仰天ニュース」(日本テレビ系列)などメディア出演多数。著書に『症例解説でよくわかる甲状腺の病気』『ボクは甲状腺』『若葉香る――寛解のとき』『オンナたちの甲状腺』『オールドフレンド 命に寄り添う』(以上、現代書林)、『私たちも甲状腺』(K&M企画室)、自身が企画した監修書に『これって、「甲状腺の病気」のせいだったの?』(K&M企画室)がある。
私と甲状腺
甲状腺に魅せられて
僕が医学生時代に興味を持ったのが「ホルモン」。
ある種のホルモンは脳から指令を受け、一糸乱れぬ統制がとれていますが、いったんバランスが崩れると放っておくことはできない。そのことが僕を惹きつけました。
体の一部は、よく動物に例えられます。頭蓋骨の一部には「蝶形骨」があり、脊髄の先端は「馬尾神経」、下腿の筋肉には「ヒラメ筋」…。
甲状腺は鎧(甲)のような軟骨(甲状軟骨)に守られ、蝶々が羽を広げたようなとても美しい形をしています。そこに醜い「がん」などが発生すると、撲滅したくなってしまうのです。
甲状腺が人生のターニングポイントに
僕が大学を卒業した頃は、現在のような研修医制度はなく、直接医局に入局するのが一般的でした。
「甲状腺を勉強したい!」と思っていた僕は、大学院を卒業して関連病院で働く立場になったとき、甲状腺専門病院への派遣を希望しました。
教授にお願いするために教授室の前に立ち、とても緊張してドアをノックした「あの時」。
それが甲状腺への道を歩む人生のターニングポイントになりました。当時の光景と張りつめた気持ちを、今でも思い浮かべることがあります。
(『甲状腺ホルモンの底力』コラム「Dr.甲之介の部屋」より)