関 薫 | KAORU SEKI
出版プロデューサーK&M企画室 代表取締役
Profile
出版プロデューサー。K&M企画室代表取締役。
集英社にて、40年間近く編集者生活を送り、2016年に定年退職後、起業。2017年、出版プロデュースをメインとする『K&M企画室』をスタート。
集英社では、『non・no』4年間、『LEE』9年間など、女性誌の編集部に在籍した後、後半の20年間は女性誌企画編集部にてムックの編集に携わる。『non・no MORE Wedding』、『Aging BIBLE』、『MyAge』の編集長を務め、書籍も企画・担当。
K&M企画室では、「人生にワクワクを!」を目指しながら、「元気になれること」、「毎日を楽しく過ごせること」を提供できる本を制作&発行。書籍に関連して、オンラインヨガの配信なども行なっている。
私と甲状腺
甲状腺がどこにあるのか、どんな働きをしているのか、ざっくりとでも知ったのは、恥ずかしながら50代の後半でした。健康雑誌の編集長をしていたというのに? わりと健康オタクだったのに? 自分や家族や親しい友人がそのトラブルに陥らないと、なかなか詳しく調べなかったりするものですが、それにしても、知らなすぎ!
でも、私だけじゃなく、他の臓器に比べて、知らない人が多いんですよね、甲状腺って。
人間の元気を支えてくれている複雑で巧みなシステムが完璧すぎて、ちょっとの誤作動だと修正してくれちゃうので、知らないまま、わからないまま、トラブルにはまっていく人もたくさんいるのです。
集英社を卒業して2年後、私は2018年にまた本を作り始めました。「皆にもっと甲状腺のことを知ってほしい」という山内泰介医師の熱意に押されてのことです。今回の『甲状腺ホルモンの底力』で、甲状腺に関する本の制作は4冊目。最初の1冊は、現代書林で発行していただきました。
私が“ひとり出版社”を始めたのは、この「甲状腺との出合い」があってこそ。
「甲状腺のことをもっと知りたい! そして、皆さんにもっと伝えたい!」という気持ちが、思いがけず、人生の後半戦を活力のあるものにしてくれています。