お正月の昆布対策、あなたの場合は?
こんにちは。K&M企画室の関 薫です。
もう年末ですね。
2025年は猛暑の記憶ばかりで、秋を感じたのも束の間、あっという間に12月になった気がしているのは、私だけ?
お正月の準備といえば、甲状腺と縁の深い昆布の出番が多いと思いますが、皆さん、煮物や汁物の出汁は何で取っていますか?
私は昆布派!という方は気をつけてくださいね。
甲状腺のトラブルを抱えていらっしゃる方は、すでに昆布の使用量を控えているはずなので問題はなさそうですが、特に検査などで甲状腺ホルモン量に問題のなかった方や不調があるのに検査を受けていない方など、あまり甲状腺ホルモンのことをふだんから意識していない場合は・・・?
お正月はおせちやお雑煮の出汁などで昆布を使う機会が多くなり、知らず知らずのうちにヨード(ヨウ素)の摂取が増える時期ですね。
もう6年くらい前ですが、私は、お正月過ぎにたまたま婦人科で定期検査をした際に、甲状腺刺激ホルモン(TSH=甲状腺に働きかけて甲状腺ホルモンの分泌を促すホルモン)の値が正常範囲を超えているということで再検査になったことがあります。
通常の定期検査の項目には甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンの値の計測はないので、妊娠したとき以来、測ったことはなかったのですが、たまたま仕事で興味を持っていたのでお願いしたところ、このTSHの値が高めで、専門医の再検査を受けるように言われました。結果は、すでに正常値に戻っていて、一過性の症状だったようです。
あとで気づいたのですが、その頃、疲れがたまっていたのか、集中力や判断力もなくなり、普段では考えられないうっかりミスが続いていました。
これが甲状腺ホルモン量の減少と関係があるかどうかは明確な判断はできませんが・・・。
でも、そのちょっと前には、おせちの昆布巻きやお煮しめの昆布を、いつになくたくさん食べていたのです。続けて作ったおでんにも、結び昆布をたくさん入れていました。
ヨード(ヨウ素)と甲状腺ホルモン値の関係
昆布を食べ過ぎる=甲状腺ホルモンの材料であるヨード(ヨウ素)を過剰摂取
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甲状腺ホルモンの値が上昇することを未然に防ぐためのシステムが働き、甲状腺ホルモン合成力が低下する(甲状腺ホルモン値が下がる)・・・この現象を「ウォルフ‐チャイコフ効果」という
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その結果、脳下垂体から「甲状腺刺激ホルモン=TSH」が分泌され、甲状腺ホルモンの分泌を促す
このシステムにより、「検査でTSHの値が高いということは甲状腺ホルモンの値が低くなっている可能性がある」ということがわかる
通常、健常者は、ウォルフ‐チャイコフ効果で甲状腺ホルモン値が低下してしまった状態が2~3日で解消され、元に戻る(エスケープ現象)
私にはこのときエスケープ現象が起きていたから、再検査のときまでには正常な状態に戻れていたのですね。
ただ、橋本病などの病気に罹患すると元に戻らず、永続的な甲状腺機能低下症に陥ることがあるので、あまりヨード(ヨウ素)過多の状態が続かないように注意したほうがいいと言われました。
つまり、特に昆布を食べすぎないように!ということですね。
橋本病の罹患率の増える更年期はとっくに過ぎているので、用心に越したことはありません。
その後も何回か測りましたが異常はなかったので、なぜ、あの時だけ?と思ったりします。ちなみに、その検査で異常値の出た頃に、昆布に桁違いに多く含まれるヨード(ヨウ素)と甲状腺ホルモンとの関係を知り、それ以降は昆布からのヨードを摂りすぎないようにしているので、そのおかげかも?
※昆布と甲状腺ホルモンに関して、詳しくは、『甲状腺ホルモンの底力』(K&M企画室)の第6章をご参照ください。
お正月こそ昆布との関係を見直しては?
話を元に戻すと、お正月料理の出汁は何で取るかという件。
私は、今では昆布は最小限にして、鰹節をたくさん使うことにしています。
鰹節には必須アミノ酸がすべて含まれ、筋肉の質を高め、疲労も取ってくれる作用があります。セレンという甲状腺の産生に必要な微量ミネラルも豊富に含まれています。
あと、いりこ出汁もいいですよ。
夫は広島出身で、姑はいりこ出汁のおいしさを教えてくれました。
昆布ではなく鰹節でお雑煮の出汁をとったり、お煮しめにも結び昆布は入れずに、干し椎茸やいりこ出汁で旨みを出すなど、昆布の使いすぎが気になる人にできることはいろいろあると思います。
新年のはじめに、自分や家族のために一工夫を考えてみましょう。
イラスト/ MARIE

