甲状腺ノート

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元気を出したくて、ついカフェイン含有量の多いエナジードリンク系の飲み物を口にしてしまうあなたへ

カフェイン中毒のリスク」を知る

梅雨でジトジト気候の真っ最中ですが、このあとは、酷暑の到来ですね。

ただでさえ、喉が渇く夏は、冷たいドリンクをゴクっと飲むのは気持ちのいいものです。

熱中症を防ぐためには水分補給を!と盛んに叫ばれるなか、普段は温かいお茶中心の私も、さすがに夏の外出中は、駅で冷たいペットボトルを買ってちょくちょく飲むようにしています。

でも、このとき、どんなドリンクを選ぶかが重要。その成分によって、1日の体調はかなり変わってくるからです。

昨年の夏、たまたま知人にもらったエナジードリンクを飲み、その爽快感と飲んだ後の覚醒感に魅了されましたが、カフェインがかなり多く含まれていると聞き、ちょっと不安になって調べてみました。

(グラフは2点とも、消費者庁のHPより改変)

エナジードリンクは、スポーツドリンクとは違います!

脱水時の水分・電解質補給を主な目的としたスポーツドリンクとは違って、エナジードリンクは、真夏の水分補給として常用すると、カフェインや糖分を過剰に摂取してしまう可能性があるとか。

カフェインの摂りすぎが続くと、慢性のカフェイン中毒になり、元気になるどころか、倦怠感が取れず、体調が崩れてしまうことも。

そんな事態を避けるためにも、製品に記載されているカフェイン含有量を確認して買う習慣をつけたいものです。

カフェインへの反応には個人差があるので、自分がカフェイン中毒かもと感じたら、ゆっくりと少しずつ減らしていき、うまく離脱するのが無難でしょう。

カフェインのリスクに関しては、厚労省や農水省のHPにも掲載されていますが、消費者庁のHPには、「カフェインを多く含む清涼飲料水の過剰摂取に注意しましょう」という記事が載っています。(令和6年更新)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_safety_portal/other/contents_002

海外では、エナジードリンクの飲み過ぎで死亡事故も報告されているようです。

カフェインの摂取については、海外のいくつかの機関で1日の推奨量を発表していますが、カナダの保健省では、上限400mgとされているとか。

これは基本的に健康な人たちに向けた注意喚起ですが、何か心配な症状や持病のある人にとっては、より気をつける必要があります。

1日のカフェイン摂取量を計算してみたら・・・

私は、出版社勤めの頃(もう8年も前ですが)は、毎朝200mlの栄養ドリンクを一瓶、飲んでいました。漢方薬系の穏やかな効果のものですが、カフェインが50mg入っていて、それを毎朝飲まないと元気が出ないような気がして、お守りのような存在になっていました。で、その後、出社してから退社するまでにコーヒーを5〜6杯がルーティーン。

退職してからは生活が変わり、寝不足もストレスもあまりなくなったので、栄養ドリンクもコーヒーも量は半分に。でも、気象病になるような低気圧の日など、もっとスッキリしたいと、コーヒーを3杯くらい飲むことがあります。

マグカップ1杯のコーヒーのカフェインが60mgとして、緑茶など他のお茶も諸々加わり、私の1日の最大カフェイン摂取量はだいたい250mgといったところ。

それが、エナジードリンク(国内発売)は、多いもので一缶(250ml)のカフェイン含有量が200mg以上。商品によっては、500mg以上も!?

ものの試しに1本だけ飲んでみるとしても、いつものコーヒーは少なめにしないとカフェイン過多で危険かも。

毎日常飲したり、仕事などを頑張るときに「ぐいっと一缶」が習慣化するのも気をつけたほうが良さそう。真夏の午後には2缶めを飲んでしまう人もいるとしたら、この2本でもうカフェインの1日推奨上限の400mgを簡単に突破!

うっかりカフェイン中毒に陥って、頭痛や吐き気などが日常化するのは避けたいところです。

また、アルコールと同時摂取はなお危険という報告もあるので、お酒のあとに酔い覚ましに飲むのはエナジードリンクではなくてスポーツドリンクを!

甲状腺のトラブルのある人のカフェインとの付き合い方は?

『甲状腺ホルモンの底力』(K&M企画室 刊)の中でも解説している通り、甲状腺ホルモン亢進気味の人と甲状腺ホルモン低下気味の人、どちらにも多い症状が「倦怠感」ですが、カフェインなどで無理に元気を出そうとすると、必ず反動で前以上の疲れがやってくるもの。知らず知らずのうちに甲状腺のトラブルに陥っている人は、自覚していない分、もっと重症になりがちなので、特に気をつけましょう。

健康体であっても、カフェインの過剰摂取による体への影響は、「めまい、心拍数の増加(動悸)、興奮、不安、ふるえ、不眠症、等」。

これはバセドウ病の症状と類似しているので、バセドウ病の人はより注意しなければいけないのでは?と気になって、甲状腺専門医の山内泰介医師に伺いました。

「バセドウ病で甲状腺ホルモンが亢進しているときは普段から安静が必要ですが、体温が上がりやすい夏は特に気をつけてください。そして、カフェインは交感神経を優位にさせるので、甲状腺機能亢進時の過剰摂取は避けなければいけません。
熱中症に備えて水分、ミネラルの不足分を補う必要があるという点では、甲状腺のトラブルのある人ない人、同じだと思いますが、バセドウ病の場合、新陳代謝が亢進し多汗になって、より不足分が多くなることへの備えと、周期性四肢麻痺(男性に多い)にならないよう、カリウムの過不足ない適切な補充が不可欠です」とのこと。

一方、橋本病の治療にはチラーヂンSを処方しますが、
「きちんと飲んで甲状腺機能が正常に保たれている場合には健常者と同様、1日に2杯くらいのコーヒーは問題ありません。ただ、カフェインはチラーヂンSの吸収を妨げるので、同時摂取は避けます。なので就寝前あるいは起床時に服用して」とアドバイスいただきました。

まとめ

夏場の疲れには、健康な人もトラブルのある人も、十分な量の水分の摂取が必須。同時に自分の体が欲するミネラルをきちんと摂って、元気に酷暑を乗り切りたいもの。

暑いから、疲れたからといって、カフェインの多いエナジードリンクに頼ってがぶ飲みするのは、NG! 持病のある人は特に気をつけて!

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