甲状腺ノート

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春はストレスに要注意!甲状腺ホルモンを守る生活習慣とは?

こんにちは、管理栄養士のAcco MUKAWAです。

春は暖かくなり、新生活のスタートでワクワク楽しい気持ちになりますね。一方で、環境の変化が多く、知らず知らずのうちにストレスを感じやすい季節でもあります。楽しいイベントも、実は体にとっては負担になることがあります。

甲状腺ホルモンは、私たちの元気の源であり、体調を整える調整役のような存在です。ところが、ストレスの影響を受けやすく、ホルモンバランスが崩れると、疲れやすくなったり、体が重く感じたりすることも。だからこそ、ストレスとうまく付き合いながら、甲状腺ホルモンを守ることが大切です。

そこで今回は、ストレスと甲状腺ホルモンの関係、そして春を快適に過ごすための食事や生活習慣についてお話しします。

ストレスが甲状腺ホルモンに与える影響

大勢の人の前でスピーチをするとドキドキすることはありませんか?こういった急性ストレスでは甲状腺ホルモンが一時的に増えることがあります。

適度なストレスは身体に良い刺激を与えるとされるものの、問題は、ストレスが続いてしまう状況です。

ストレスが慢性化すると、副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。コルチゾールには体をストレスから守る役割がありますが、過剰に分泌されると、甲状腺ホルモンの働きを抑えてしまうことがわかっています。この状況が長引けば、代謝が低下し、疲れやすさ、冷え、むくみ、集中力の低下などの不調が現れることも。

こうしたストレスによる影響を和らげるには、日々の食事と生活習慣を見直すことがポイントになります。

甲状腺を守る食事のポイント

甲状腺ホルモンのバランスを整えるには、「1日3食、バランスよく食べること」が基本です。食生活のリズムを正しく刻むことは、ストレスから甲状腺を守るうえで大切です。なかでも朝食は重要で、朝食を抜くとコルチゾールの分泌が増えやすくなることがあり、欠食を繰り返していると甲状腺ホルモンの働きを低下させてしまうかもしれません。

朝食には、たんぱく質(卵、魚、肉、乳製品、豆類、ナッツなど)と、低GIの炭水化物(玄米や全粒粉、オートミールなど)の組み合わせがおすすめです。野菜も加えることができれば理想的です。

注意してほしいのが、パンやおにぎりだけで済ませるような朝食です。こういった糖質中心の食事はストレスへの耐性を下げてしまいます。

ストレスを和らげる生活習慣

ライフスタイルを見直すことも、ストレス対策に役立ちます。どのように工夫すると良いでしょうか?基本のポイントが2つあります。

① 睡眠をしっかりとる

ストレスが多いと睡眠の質が低下しやすく、それがさらにホルモンバランスを乱す原因になります。コーヒーをはじめ、カフェインの入った飲み物の飲みすぎに注意し、夕食の食べ過ぎや寝る前のスマホを控え、リラックスできる環境を整えることで、質の良い睡眠を目指しましょう。

② 朝食後に軽く散歩をする

午前中に日光を浴びることで体内リズムが整い、気分もスッキリしやすくなります。また、夜に向けて熟睡を促すホルモンの生成の準備が始まります。15分~30分程度を目安に、明るい日差しのもとでプチウォーキングをしてはいかがでしょうか?ストレスを感じやすい時には、朝食前よりも朝食後の散歩がおすすめです。

まとめ

春は気候が良く、新しい環境やイベントが増え、楽しい気分になる反面、心身ともにストレスがかかりやすい季節です。こんな時には、食事・睡眠・日光浴を意識して甲状腺ホルモンのバランスを整え、楽しく充実した新生活を過ごしましょう。

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